産後の腱鞘炎・手首の痛みとケア
産後の腱鞘炎・手首の痛みとケア
結論:産後に手首の親指側が痛む「ドケルバン腱鞘炎(de Quervain’s tenosynovitis)」は、抱っこや授乳など赤ちゃんのケアによる手首の繰り返し動作が一因とされ、研究でも新しい母親に多く見られる症状として報告されています。手首だけでなく、抱っこの姿勢全体を見直すことがケアの近道になることがあります。
「赤ちゃんを抱っこすると手首の付け根が痛い」——産後のお母さんから、こうした声をよくお聞きします。これは「母指腱鞘炎」「ドケルバン病」と呼ばれる症状の可能性があります。
産後に手首が痛みやすい理由
赤ちゃんの抱っこや授乳では、手首を親指側に傾けながら赤ちゃんの重さを支える動作を繰り返すことが多く、この動きが手首の親指側を通る腱に負担をかけます。これが炎症を起こした状態が「ドケルバン腱鞘炎」です。新しい母親を対象とした研究でも、この症状が授乳期の女性に特徴的に見られることが報告されており、「ママ手首(mommy thumb)」とも呼ばれています。
研究から見る背景

新しい母親のドケルバン腱鞘炎の経験に関する研究では、抱っこや授乳、おむつ替えといった育児動作が症状に影響し、日常生活の動作(オムツ替えなど)にも支障が出ることが報告されています。産後のホルモン変化によって腱や関節周囲の組織が一時的に柔らかくなることも、負担のかかりやすさに関わっている可能性が指摘されています。
手首への負担を減らす抱っこの工夫
- 手首だけでなく、前腕全体・体幹を使って赤ちゃんを支える意識を持つ
- 横抱きだけでなく、縦抱きや抱っこ紐なども活用し、同じ動作の繰り返しを減らす
- 授乳時はクッションなどを使い、手首に体重がかからない姿勢を作る
セルフケアの一例
- 手首を軽く反らす・曲げるストレッチをゆっくり行う(痛みが出る範囲は避ける)。
- 前腕の筋肉を優しくマッサージする。
- 痛みが強い場合は手首を固定するサポーターを一時的に使用する。
ÉLANでの実践アプローチ

ÉLANでは産後の体の変化に合わせて、手首に負担をかけにくい体の使い方や、肩・体幹の姿勢を含めたアドバイスも行っています。強い痛みがある場合は、まず医療機関での診断をおすすめしています。
よくある質問
Q. 自然に治りますか?
A. 軽度であれば負担を減らすことで改善するケースもありますが、長引く場合や強い痛みがある場合は、整形外科や専門医の受診をおすすめします。
Q. 運動は控えた方がいいですか?
A. 手首に負担をかける動作は避けつつ、体幹や姿勢全体を整える運動は取り入れやすいとされています。痛みの状態に応じて調整してください。
まとめ
産後の手首の痛みは、育児動作の繰り返しによる負担が背景にあることが多くあります。手首だけでなく、抱っこの姿勢や体の使い方全体を見直すことが、ケアの一歩になります。
ÉLANでは産後の体の変化に合わせて、無理のない体の使い方をアドバイスしています。
この記事のお悩みは、ÉLANの慢性痛改善プログラムで改善できます。
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